2007年9月4日火曜日

「麦の海に沈む果実」 恩田陸


さて、最初のブログはどんなものにしようか。
最近また読書にはまりまして、本を読む習慣が復活しました。
やっぱりお金のないヒマ人はこれに行き着くのでしょうね?

気に入った本と出合えればそれは本当にしあわせなことだな。
たった600円ほどの文庫本があれば3、4日は楽しめるなんて☆
そんなコストパフォーマンスのいい暇つぶしはありません。

てことで最近はまっていた小説についてのおぼえがき。

恩田 陸さんの作品は今まで一度も読んだことがありませんでした。
「麦の海に沈む果実」を本屋さんで選んだときは、たしかイベント台に
ミステリー特集がされていて、ミステリーらしくないタイトルに惹かれて
手に取りました。



不思議な風景だと思いました。そしてこの絵の中の女の子が気になると。
知人が本を買ってくれると言うので、失敗してもいいやとなかばいいかげんな
気持ちで選んでいたと思います。

読み始めは詩的で美しい文章で、物語の流れがつかみにくくもどかしくかんじます。
下手すれば退屈と呼ばれるかも。
だけど主人公の理瀬が学園に入ってからは、テンポよく物語が展開し、そのスピード
は期待感をあおり、どんどん加速していきます。

孤島の学園、美少女、ファミリー、図書室、お茶会となんて魅力的なキーワードがたくさん!

そんな中で起こる生徒の失踪、殺人。いったい誰が?きっとこの子が・・・ なんて
そうした予想に反した気持ちいい裏切りに中毒になってしまう、そんな本です。

終盤、このたくさんの謎が収まるべきところに収まる快感に酔うと同時に
終わらないでほしいそう願ってしまいました。

これを読んでからシリーズの「三月は深き紅の淵を」「黒と茶の幻想」
「黄昏の百合の骨」を夢中ですべて読みました。

また他の恩田作品も多数読みましたが、やっぱりおすすめは「麦の海に沈む果実」です。
これが好きだった人は続編の「黄昏の百合の骨」も読むと気に入ってくれると思います。

恩田さんの作品のはじめての本がこれでよかったと本当に思います。
もし「まひるの月を追いかけて」や「夜のピクニック」だったなら決して出会えなかった

そんな特別な一冊でした。

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